2014年12月17日

[DA:Inquisition]あそこで何が起きて、これからどうなるか

RedditでVitaarさんという方が書かれたインクイジションのストーリー、特にソラスに関するお話。面白かったので翻訳してみました。

興味を持たれた方はこちらの記事もどうぞ。

[DA:I]幾重ににも重なった、至聖の寺院
[DA:I]ソラスのタロットカードがシャターンと酷似している件
[DA:I]エルフの旧神とは何だったのか

これがすべて正解(えーと、つまりゲイダーさんの頭の中の)ではないにしても、数多くのソラスに関する疑問がかなり解決する回答です。例えば最後の
"My people needs me" それって誰のこと?とか。

おもいっきりネタバレです。まだインクイジション終わってない人は読まないでね、って居ないか。


エルフの「神々」というのは本当の神ではなかった。
彼らは強力な貴族、支配階級、リーダーではあっただろう。しかし彼らの神的な立場は、被支配階級の人々(エルフ)に神と思わせるには十分だった。そしてもちろん古代エルフ全てに言えることだが、彼らは不死であった。ソラスが言及した通り、全ての古代エルフは魔法を自在に使いこなしたのだろう。

古代エルフの世界は、デーリッシュが想像するような理想的な、ロマンティックに美化された物では無かった。デーリッシュが語る神話を現実の物だと考えるのは大きな過ちである。

エルフの神々は彼らの被支配層/信者/奴隷をとりわけ賢明な方法で支配していた訳では無かった、たとえ「創造主(Creators)」と呼ばれていても。デーリッシュの顔に血で刻まれた入れ墨は、神々(あるいは貴族)がその奴隷に、どの神に従うかを刻んだ名残である。
アンドリル(Andruil)は嫉妬から狂気に陥り、それに対してエルガ-ナン(Engar'nan)は全てを消尽する怒りに捕らわれ、危うく世界を破滅の淵に導いた。ギラン-ナイン(Ghilan'nain)は神々の世界で更に高みに登るべく、自らの力で創造した生き物全て‐ハラを除いて‐を破壊した。

ファロン・ディン(Falon'din)の追従への尽きること無い欲望は、彼をさらなる信者を求めての戦いに駆り立てた。彼に従わぬ者達が流した血で、海ほどの広さの湖が一杯になったという。ファロン・ディンの狩人達の影が彼女自身の支配下にある人々まで延びたとき、ミサルは立ち上がり神々を鼓舞した。ほとんど手遅れとなるところだった。ファロン・ディンが降伏したのはひとえに彼の兄弟(Dirthamen)が彼自身の寺院で血を流したからに過ぎなかった。
この時点で神々は内戦状態となり、アンドリルとミサルがかつてそうしたように(既に死んでいたミサルを除き)全て相争った。この戦いは、彼らの支配下にある人々にも及んだと考えるのが当然だろう。

ソラスが言うように、
「だがもし君がエルフの神々のお話からノスタルジアの覆いを取り除けば、その危険が見えてくるだろう。彼らは傲岸で気まぐれな存在だった。互いに相争う、確執と報復の最中にあった」
そしていずれかの時点で、ミサルが何らかの理由で殺された。

何とも「非」理想的な世界だね、しかもこれが"Forgotton Ones"の登場前の話に始まったことだと考えるとなおさら酷い。
(女性審問官との会話の中で)「この女性は自らを利することを考えず、権力の誘惑から立ち去ろうとする……そのような集団がかつてあっただろうか」とソラスは言う。彼もまた権力の誘惑がもたらす腐敗から立ち去ったが、他の神々はそれに侵された。それこそが、フェン・ハラル(Fen'Harel)が歯向かった理由である。

フェン・ハラルは反抗の神であり、いたずらっ子ではない。"harellan"に対する古代の語源は「苦闘」または「名誉の抗議」を意味している。全ての神々のうちでただ一人、フェン・ハラルは彼らの人々を支配するやり方を受け入れることが出来なかった。神々による専制から解き放つことを望んでいた。彼は自由に最大の価値を置いている‐彼が如何にキュンやその他に支配された、自由の無い世界を憎んでいるかは簡単に気が付くだろう。

そして彼はこの問題を解決する、良い方策‐そして恐らくはたった一つの方法‐を考えついたと思った。彼は相争う神々の双方のグループを騙して分離し、「彼岸の彼方」、エルーヴィアンを通じて到達出来る領域に閉じ込めた。もちろんミサルは例外だ、何しろ彼女は死んでいた‐少なくとも表面上は‐か、あるいは既にフレメスとしてヒューマンの身体を借りて立ち戻り、復讐を望んでフェン・ハラルに手を貸していたか。

ソラスのロマンスにおけるダイアログ、あるいは非エルフ審問官に対する会話で、信ずるべきでない者を信じた過ち、あるいは精霊以外で再び信頼出来る友人を作るのにどれほど長い時間が掛かったかを示している。彼は他の神々に手ひどく裏切られたか、あるいはそもそも同じエルフの民を統べるやり方に裏切られたと感じたのかも知れないね。

エルーヴィアンは開けることも錠を掛けることもでき、各々に鍵があるとモリガンは言う。エルフの歴史では、あのオーブはフォシィ(Foci)と呼ばれ、神々の力と繋がるために使用されていた。概ねパンテオン(Pantheon)の構成員と関連しており、その錠を開ける(アンロックする)には膨大な力が必要だった。フェン・ハラルは彼のフォシィを使い、神々をエルーヴィアンの向こうに追いやった。そのオーブこそ、そのエルーヴィアンを開けるのに必要な鍵である。

神々を追いやった後で彼は眠り(アーテネーラ、安息)に着いた。恐らくそのオーブを使うために莫大な力を費やしたのだろう。同時に彼はひどく悲しみを感じたに違いない。彼の人々のため善かれと思ってやったにせよ、その後で彼がどう感じるかまでは思いもよらなかったのだろう。彼は突然、彼の同類から切り離され、この世界でひとりぼっちとなった。

「孤独死」が彼のもっとも恐れることである(フェイドの墓標)。何しろ狼は集団で生きる動物だからね、何と言っても。その苦しみと悲しみから、彼は孤独にあり続けるより長きに渡る眠りに着く方を選んだ。

不幸なことに、彼の計画は期待した効果をもたらさなかった。アベラス(Abelas、泉の番人)が明かしたように、古代エルフの文明を破壊したのはテヴィンター帝国では無かった。他ならぬ古代エルフが自ら破壊したのだった。創造主不在のうちに、神々の戦争が人々に降り立ち彼ら自身を破壊した。そして頼る神々の無いエルフ達は、更にヒューマンに痛めつけられることになった。

それが起こった遙か後に、フェン・ハラルは目覚めた。恐怖の内に、彼は自分が何をしでかしたか、自らの行いが何を引き起こしたかを知った‐エルフはテヴィンター帝国の奴隷となり、エイリアネージに押し込められ、ヒューマンに狩られるか、あるいはかつての栄光の影のように荒野を放浪し、古代の欠片、古代エルフのひどく誤った知識を後生大事にかき集める存在だった。

彼は人々を解放したかったのに、まさにその彼の行いのお陰で、彼らはその歴史、力、文化、不死性、魔法との親和性、文字通り全てを失ってしまった。大きく枝を伸ばす水晶の塔、雲々の中に浮かぶ宮殿、永劫の時を経て紡ぎ出され、終わることのない旋律として古の魔法と調和する呪文‐それらも全て失われた。

彼はこのような事を望んだのでは無かった。彼は心から後悔し、それをダイアログでもこう述べている‐若いエルフが侵した過ちと。彼は自らの知識を現代のエルフ(デーリッシュ)に分け与えようとしたが、彼のダイアログにあるようにデーリッシュは彼を気違い、嘘つき、etcと呼んで非難し追い払った。このことは、現代のエルフ達がかつての同胞、「彼の人々(his people)」では無いことを改めて知らしめた。なぜソラスが静かな悲しみと孤独に満ちており、そしてコールさえもその痛みを癒すことが出来ないのかの多くが、これで説明できる。

フェン・ハラルは彼の過ちを正すことを望んだ。彼のオーブで再びエルーヴィアンを開き(unlock)、エルフの神々に戻ってきて貰うことを望んだが、彼は長い眠りの後であまりに弱っていた。絶望の内に彼は、その力を持つコリフィアスに彼のオーブを与え、エルーヴィアンを開いて貰おうとした。なぜコリフィアスを選んだかというと、恐らくそれほど強力な力を持つ者が彼しか居なかったからでは無いだろうか。何しろ、コリーもまた古の存在なのだから。それから皆知っているとおり、予測しない出来事が起きてあの爆発を引き起こした。

コリーも彼同様、長い眠りから覚めて彼の時代の人々が全て去ってしまったことに気付いたというのは、皮肉な一致と言ってもいいかもね。
ソラスはこの二つ目の大いなる過ちを正すために審問会に入り、オーブを回収しようとした。そしてオーブによって裂け目を閉じ、コリフィアスを倒そうとした。しかし結局最後にはオーブは壊れてしまい、ソラスは落胆した、それこそが他の神々を解放する鍵であったから。

彼はミサルの元に戻った。彼は自らの過ちの代価を、あるいは/およびエルーヴィアンを開くために必要な「代価」を払わなければならなかった‐それが何かは判らないが。しかし彼はまた、彼の人々‐エルフ‐が彼を必要としていると考えていた。エルフの神々を解放するという、彼の計画を実行出来る、他の方法を考えなければいけなかった。

最後のシーンをどう考えればいいのか、よく判らない。フレメスが"sorry"と言ったのは、彼女が彼になろうと‐彼の身体に憑依しようと‐していたせいなのか(とはいえ、これはちょっと考えにくいね、これが起きた後で、ソラスがコールを通じてエルフ審問官に語ったことからすると)、あるいは、彼の失敗を残念(sorry)に思うと同時に、彼が彼女に成り代わりその力を手にしようとしたのか。この力は彼が神々を解放するクエストの手助けをするはずであり、この場合はフレメスは本当には死んでいないだろう。

何故なら 1)彼女はフレメス、強力な、DA世界のキーパーツであり 2)恐らく彼女はまた別のところに(ホークに渡したような)ホークラックス(Horcrux)を隠しているだろうから。
あるいは、彼らは共に単に起きた全てのことに対して、とりわけエルフの惨めな境遇を残念に思い、フレメスが自発的に自らの力を彼に与えたのかも。


いやあ神様一杯出てきますなあ。
メイカーさんもそろそろ帰ってきた方がいいんじゃないですか。

posted by Laffy at 20:50 | Comment(7) | [DAI]インクイジション
この記事へのコメント
おおーすごい!なるほどねえー。深いですね!まあ最後のあのシーンは多分DLCへの布石でしょうけど(違)。
すごく面白かったです!和訳ありがとうございます!!

ところでSoR・・・いいですねえ〜。Darth Marrかっこよすぎますね!!!
あっちのデイリーも色々とやらないといけなくてDAI2周目がとまってます(笑
Posted by Elle at 2014年12月19日 02:42
Elleさま、コメントありがとうございます(^.^)
最後の「皆が僕を必要としている」
を見て、
「ん?翻訳間違いかな?時勢違い?」
(英語版を見る)
"my people needs me"?
「いやお前なんか誰も求めてないやん、居なくなっても困んないよ」と素で思った(ひどい)ので、この話で膝を叩いた次第です。

いや間違いなくそうでしょう>DLC あるいは続編期待!で良いのかな?

Revanねー。久しぶりに戻りますか(どっこいしょ)。Darth MarrというとMakebの最後、宇宙船の窓で小さくなってく人ですよね?あの人はかっこいい。うん。共和国人の私ですが思わず帝国万歳と(ry
Posted by Laffy at 2014年12月19日 19:16
はじめまして。
DAOの時からロマンス関連や謎解きの記事を楽しく拝読しておりました。
ゲームプレイのみではわからないことが多く(お恥ずかしながら英語が苦手で…)今作のストーリー(ソラス)には困惑しましたが、Laffy様が翻訳してくださったお陰で繋がりました!
二周目はデイルズ女主のソラスロマンスルートで進めていたので、ムービーの表情や言葉一つ一つに凄く入り込めて幸せでした。翻訳、本当にありがとうございます。
あとは続編なりDLCなりとにかく続きを楽しみに、暫くは余韻を楽しみたいと思います。
長文&乱文失礼しました…。
Posted by アズ at 2014年12月21日 11:20
アズさま、コメントありがとうございます(^.^)
ソラスロマンス良いですねー、やってみたいのですが3周目になりそうです><
2でフレメスが蘇った祭壇が、ミサルを祀ったものであるというのがメリルの個人クエストで判るんですが、ちゃんと伏線が引いてあった訳です。きっとインクイジションの中でも山のようにあるんだろうと思うと、楽しみです。
Posted by Laffy at 2014年12月21日 22:02
アズさま、コメントありがとうございます(^.^)
ソラスロマンス良いですねー、やってみたいのですが3周目になりそうです><
2でフレメスが蘇った祭壇が、ミサルを祀ったものであるというのがメリルの個人クエストで判るんですが、ちゃんと伏線が引いてあった訳です。きっとインクイジションの中でも山のようにあるんだろうと思うと、楽しみです。
Posted by Laffy at 2014年12月21日 22:03
はじめまして。こんばんは。
ドラゴンエイジは今作が初めての者でしたがその世界感のつくりに精巧さに感動しております。
またもっともっとこの世界を知りたいなと思う内に此方にたどり着きました。
私もただいま2週目をやり始めております。1週目も2週目もエルフ女ですが、どうしてここまでというほどセダスでは酷い言われ様ですね。
コーデックスを読んでいるとこの世界の神々達はは神秘的なものではなく、とても世俗的な人間臭さを感じますね。こちらのギリシャ神話のようだな〜と感じます。
古代のエルフがどういう種族だったのかは分かりませんがここまで没落せざるを得なかったなにか事情でもあったのでしょうか・・・。などなど、妄想しがちです。
JP版は謎翻訳っぽいな〜とプレイしつつ感じておりましたが此方でようやく理解できました。
ありがとうございました。
それでは、ブログを楽しみにしております。
Posted by Len at 2015年02月24日 20:51
Lenさま、コメントありがとうございます(^^こんな旧い記事まで見て頂いて恐縮です。

エルフは元々テダスの支配的民族だったのですが、まずエルフの創造者達(Creators)の内戦、そしてテヴィンター帝国との勢力争いに負けて征服されました。上に出ている話ですね。

その後、アンドラステ率いる反乱軍が帝国と戦った際に、シャータン率いるエルフが助けた功績で今のデイルズ地方がエルフの領土とされました。
ところが、その後にオーレイを襲ったブライトとの戦いでエルフが一切手助けしなかった事から反感を買い、エルフに対する聖戦が行われることとなりました(エメラルドの墓場)。
これに敗北した後、エルフはアンドラステ教を信じない異教徒、かつ被征服民族ということで、奴隷または二級市民として扱われる事になります。

そうですね、ギリシャ神話の神々とエルフの創造主達というのは、よく似ていると思います。日本人にとっては人間くさい神々というのは馴染みやすい存在ですね。
Posted by Laffy at 2015年02月25日 09:17
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